お線香を横に寝かせる理由
お線香は、香炉の大きさに合うように折って火を点け、横にしてお供えします。立ててお供えはいたしません。
その理由は、お線香が、もともと抹香でお香を燃やしていた作法に由来するためです。
抹香とは、香木などを細かくした粉末状のお香です。灰の中に抹香で通路を作り、その端に火を点けると、ゆっくりと時間をかけて燃えていきます。
この燃香の作法に由来し、抹香を棒状に固めたものがお線香であるため、立てずに横に寝かせてお供えします。
抹香を使った燃香の手順
お線香のもととなった燃香がどのようなものか、抹香を使った手順をご紹介します。

①灰を入れた器を用意します

②お香の通路が空いた木枠を用意します

③木枠を灰の器に軽くはめ込みます

④枠の上から抹香をまぶします

⑤通路の中の抹香を押し込みます

⑥木枠を静かに外します

⑦抹香をやや押し込むように形を整えます

⑧端に火を点け、数時間かけて燃香します
お香をお供えする意味
身近なお仏事でふれるお線香やお香は、その香りを通して、仏さまのお慈悲を感じさせていただくものです。
仏さまを敬い、また先立っていかれた方を仏さまとして尊ぶなかで、私の人生も仏さまのお慈悲の中にあるいのちであることを、香気の中に気づかせていただきます。
仏さまを人生の依りどころとして大切にする思いからお香を選び、仏さまをお慕いする慎みある気持ちで、お香をお供えいたしましょう。
中陰や満中陰、一周忌、三回忌、七回忌などの年忌法要、年に一度の祥月命日には、良きお香でお焼香をどうぞ。